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高岡修 『蛇』
2010.01.04

![]() | 高岡修詩集 (現代詩文庫) (2008/09) 高岡 修 商品詳細を見る |
高岡修さんの詩集『蛇』は非常に密度の高い詩集です。
名前のとおり蛇を題材にした詩集です。
ただ、この蛇は野生の蛇ではありません。
旧約聖書でイブに禁断の果実を食べさせた蛇に近いものです。
創世記の中で蛇は神が造った野の生き物の中でもっとも賢いものとして出てきます。
しかし蛇はイブにリンゴを食べさせることによって「生涯這いまわり、塵を食ら」わなければならなくなるのです。
この禁断の果実を食べたことは「原罪」と言う名で呼ばれ、人間をおそう数々の苦難の原因となります。
人間をだました者、罪を作ったものとして語られる蛇ですが、高岡さんの詩集の中にでる蛇は聖書とくらべて数段人間くさく、賢者のように扱われています。
『始原の蛇』という私が一番好きな詩をご覧ください。
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日本を代表する女性詩のアンソロジー something 10 をいただいてしまいました!
2009.12.29

今日お散歩から帰ってきたら『something 10』が届いていました!
とてもうれしくて涙が出そうになってしまいました。
somethingは詩人の鈴木ユリイカさんが発行する世界の女性が書いた詩を紹介するアンソロジーです。このブログでも何回か取り上げています。
>>鈴木ユリイカさん編集の『Something』は世界の女性詩のカタログです
>>世界の女性詩は『something』から!
選ばれた詩人が自分の代表作を発表・未発表問わずセレクトすることによって、高い品質をキープしている雑誌です。
毎回日本の詩だけではなくフランスや韓国など海外の詩人の作品を掲載していること。
また、女性詩の運動の大きな流れを作った詩誌ラ・メールの編集を勤めていらした棚沢永子さんが編集に加わり、彼女の体験をつづってくださっていることも大きな売りとなっています。
初めて詩を読んでくださる方に作品の面でも歴史を学ぶ面でも確実にお勧めできる詩の雑誌です。
今回の作品をぱらぱらめくったのですが、韓国で100万冊の大ヒットを記録した崔泳美(チェ・ヨンミ)さん、松尾真由美さん。今年『詩と思想』で投稿欄の選者をされていた海埜今日子さんの作品があります
めくっていっただけで、驚かされたのが一番最後の鈴木ユリイカさんの作品『キーウィ』でした。
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とてもうれしくて涙が出そうになってしまいました。
| 送信者 詩集表紙 |
somethingは詩人の鈴木ユリイカさんが発行する世界の女性が書いた詩を紹介するアンソロジーです。このブログでも何回か取り上げています。
>>鈴木ユリイカさん編集の『Something』は世界の女性詩のカタログです
>>世界の女性詩は『something』から!
選ばれた詩人が自分の代表作を発表・未発表問わずセレクトすることによって、高い品質をキープしている雑誌です。
毎回日本の詩だけではなくフランスや韓国など海外の詩人の作品を掲載していること。
また、女性詩の運動の大きな流れを作った詩誌ラ・メールの編集を勤めていらした棚沢永子さんが編集に加わり、彼女の体験をつづってくださっていることも大きな売りとなっています。
初めて詩を読んでくださる方に作品の面でも歴史を学ぶ面でも確実にお勧めできる詩の雑誌です。
今回の作品をぱらぱらめくったのですが、韓国で100万冊の大ヒットを記録した崔泳美(チェ・ヨンミ)さん、松尾真由美さん。今年『詩と思想』で投稿欄の選者をされていた海埜今日子さんの作品があります
めくっていっただけで、驚かされたのが一番最後の鈴木ユリイカさんの作品『キーウィ』でした。
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吉行理恵さんの詩にとても驚かされてしまいました。
2009.12.09

![]() | 吉行理恵詩集 (1997/11) 吉行 理恵 商品詳細を見る |
今回初めて吉行理恵さんの詩集を読みました。
驚かされました。
猫の小説で芥川賞を取った人で、作家の吉行淳之介、女優の吉行栄子の妹、吉行あぐりの娘としか知りませんでしたが、彼女の詩はものすごいものだとおもいました。
「ですます」調で書かれた詩の中に秘められているとても硬質な描写と、生きることの延長のように描かれている死がとても印象に残りました。
はじめに一編、題名なしで紹介します。
よかったら題名を考えてみてください。
月は街を見詰めます
硝子窓の向こうの月は
こわばった顔の中の眼です
柱時計をたたえているのは柱時計
鋲のように 頭に鳥をとまらせて
道化は 肘掛け椅子につかまっています
綱渡りをしてみせるために
一本、道化は街に綱を張ります
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タグ : 吉行理恵
『62のソネット』のような詩を書きたい
2009.11.27

![]() | 62のソネット+36 (集英社文庫) (2009/07/16) 谷川 俊太郎 商品詳細を見る |
谷川俊太郎さんの第2詩集『62のソネット』は私にとって数少ない詩の教科書です。
その題名のように14行の詩の形式「ソネット」で作られたこの詩集は、谷川さんがまだ22才のときに出版され、何度か別の出版社から発売され、50年以上たって今年また集英社文庫から出版されたロングセラーの詩集です。
そのタイトルのとおり、62編でできた詩集です。
出てくる言葉は、生、おびえる、影、朝、神といった抽象的な言葉です。デビュー作の『二十億光年の孤独』よりもさらに谷川さんの心に近いところで鳴っているような気がする、みずみずしい詩集です。
この詩集で私が一番好きなのは、その一つひとつの詩の始まりです。
たとえば一番初めの詩『木陰』の一番初めの一節。これを読むと私はいつも心が躍ります。
紹介させていただきます。4行です。
とまれ喜びが今日に住む
若い陽の心のままに
食卓や銃や
神さえも知らぬ間に
特に一行目の「とまれ喜びが今日に住む」という部分を一息で読み、二行目を読む前に少し間を置くことがポイントです。
この少しの間が詩の楽しさを教えてくれます。
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