社会分析脳を訓練する実践読書ブログ

勉強会の開催、参加・ビジネス書や人文書の読書を通じて、将来を見通す能力「社会分析脳」を鍛えていくブログです。

スポンサーサイト 

--.--.-- この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ブログランキングに参加しております。よかったらクリックしてください。
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

人気ブログランキングへ1

歌会というものにいってきました(その3) 

2007.12.31 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

初めての歌会レポート3つ目です。

III 私のケース

人の話を書いているだけではレポートとしては片手落ちなので、
自分が歌会でどのような評価を受け、どのようなことを感じたかを
書きたいと思います。

私は今回、詩学社の寺西さんの死の周囲をめぐる話を
書いた歌を持っていきました。
11月から歌会に掛けてこのこと以外ほとんど考えていなかったため、
実際こういうものしか書きませんでした。

集中砲火を受けてきました。
批判はたくさんあったのではないかなと思うのでいい例だと思います。

以下にて閲覧できます。

http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=2620

全体として言葉の中での作者の立ち位置がよく分からず、
五七五七七にはめようとすることで、
つまらない短歌になっているとのことでした。

詩学社の寺西さんが死にました死因は脳の出血です

この歌には字面だけをみていると、事実の報告以外のものは
受け取れないという話が出ました。
「五七五七七」とおもって、後で数えたら五句目は六文字でした。
実際書いている話は現代詩フォーラムというサイトを見ない限り
気持ちが分からない話でした。

自殺ではない自殺ではない自殺ではない自殺じゃない天命

句を重ねて31でまとめるということは現代短歌では常套になっていて
短歌の勉強は足りないなということでした。
そして僕もそのことを知っていて、「天命」で収めるということを
目的に書きました。

あなたとは新聞紙ほどの仲なので粛々ネットへ訃報を投げる

前の句の「新聞紙ほどの仲」というのが面白いといわれました。
それに対して「粛々ネットへ訃報を投げる」というのは
展開がない。なぜネットかが分からないということを言われました。

「新聞紙ほどの仲」という言葉には
「自分と新聞」という毎日触るけど親しい付き合いではなく
親しい以前に人間同士と言えるほどでもない、
ただ新聞には情報があるよねという意味で書きました。
この歌の評にはただ納得しました。

二進数にて指折り数え彼の詩を六番に知ると見積もっている

この歌はそれなりにいいと言われたことだけが救いでした。
ただ、この歌も、今回の連作の中の一つとしてみると
印象が悪くなってしまうとのことでした。

今回は歌の題材に負けたという感覚が強くありました。
もっとも歌を作っていたときからその感覚は強くあり、
かなりの批判は予定していました。

「新聞紙ほどの仲」の歌など、気付かぬところまで
押しやられた部分がありました。
すごい親しくはない寺西さんという人の死について
自分は人の死ではなく、事件として、
実際に自分で考えているよりも重く見ようとしているのかなと考えました。

歌という形にして書くと、
書かれていることしか分からないので
しっかりと自分の考え方や
事実、現実への観察などをしなければならないなと
強く自分を戒めました。

来月も時間があれば参加し、もう少し自由な言葉を使いたいと思いました。
これで今月の話はおしまいです。
世の中にはこういう週末もあるんだないうことで。

来月の歌会は、2008年1月27日。

興味をもたれた肩は歌人集団 かばんの会 かばんWEBを参照ください。

歌を持たなくても参加できると思うけど、何もコミュニケーションの道具がないと困るから
できたら歌を書いた方がいいのかもしれません。
スポンサーサイト


ブログランキングに参加しております。よかったらクリックしてください。
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

人気ブログランキングへ1

テーマ : 短歌 - ジャンル : 小説・文学

歌会というものにいってきました(その2) 

2007.12.31 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

初めての短歌の合評会のレポート二つ目です。

II 批評される短歌とコメントについて

短歌、という話をすると、
21世紀に短歌とはなんぞやと啖呵をきられることがあるときいたので、
冊子の「かばん」から歌を二つ取り出してみたいと思います。
「かばん」で扱われる歌は、現代語で書かれていることが多いです。
また、短歌なので、基本的に「五七五七七」の形があります。

ミッキーマウス死んだら消える真昼間の黒目まなこのまんなかの点
(飯田有子さん)

ふかぶかと風を吸ったらあばら骨きしみながらも開花してゆく
(蓋炉郁さん)

本来短歌のルールは「五七五七七」が基本だよ、という点だけです。
この枠の中で言葉を広げていきます。
僕が取り上げてしまうと、飯田有子さんの歌で
「七七五七七」といきなりルールは破られていますが、
これは優しい破り方です。

12月の歌会で出た話のうち、印象に残った話題の例を
歌とともに取り上げたいと思います。
発言された方の名前を出すべきなのですが、
ちょっとメモを取り忘れていたため、ご容赦ください。

(1) 短歌は決まった長さじゃない!

あさのひかりさしこむえきのぎんいろのてすり ゆうるりしめりはじめる
(美里和香慧さん)

この歌からいきます。
この歌は一首全てひらがなで書かれています。
漢字を交えて書くとこんな感じです。

朝の光差し込む駅の銀色の手すり ゆうるり湿りはじめる

ひらがなと漢字まじりで歌の感覚が変わるのが見えると思います。
短歌は「五七五七七」の決まった音の数はあるものの
日本語の記録方法によって、書き方は無限にかわります。
必要ならば、
」とやって、ルビにこの歌を書いてもいいのでした。

書き方を変えることでなんで書き方を変えたのかという議論が出ます。
私にはなにかオブジェを観察しながらこれなーに?ってきく子供に見えます。

今回特に美里さんの歌はひらがなだけの歌が八首中六首
そのために朗読の際引っかかるものが多かったので意見が上がりました。
「引っかかるくらいなら漢字を交えた方がいいのではないか」
などが出ました。

ひらがなにするということは、書き方として二つの意図があるようです。

・理性のない領域で考えたいというイメージや
・音からわきわがるイメージに対する意図
・固有名詞をひらがなにすることで、言葉を自由にする

ふと、万葉集で詠み方がわかんないというものが多いのも
万葉仮名の時点であまりにいろんな不規則な書き方があって
規則をはずしたところで何かが宿るテクニックがあるのかなと思ったり。

(2)数について

小学生が投げた蛙は車に轢かれ雨の二滴になった まぶしい
白辺いづみさん

地下道でおいかけられるぼくたちに2番出口のまばゆいひかり
高須宙希さん


白辺さんの歌については、
「一滴」ではなく、たくさんではなく「二滴」でことで
グロテスクさが柔らかくなっているとのことでした。

高須さんの歌では
・「一」ではないという見方で、「二」を選ぶという視点
・「五番出口」では別の意図があるのではないかと考えてしまうから「二番」
という点でいいのないかとのことでした。

こうして並べてみると全く同じことを言っているなと私も気付きました。

(3)引用と気付き

五人して肩車しててっぺんで「リベルテ」と壁にスプレーで書く
(澤田順さん)


「自由」(リベルテ)という、ポール・エリュアールが第二次世界大戦中に書いた
ナチスドイツに対する抵抗詩を基にした歌ではないかと指摘がありました。
この詩は「自由」という言葉を自分の身近から、
家の外や雲の上などだんだんとありえない場所へ書いていくという詩です。

歌を詠んだ本人がそのことに言われるまで気付かないということがあり、
本歌取りというのは分からない場所で行われているのだと思いました。。。
と書くと正岡子規に殴られそうです。

「自由」はいい詩なのでここでリンクします。
http://hp.kutikomi.net/meigennshuu/?n=page11

(4)人生論的な話
「妹が生まれたときからうそつきになった私をそろそろ許して」
大嶽遥さん

二十台の男性に、五十台の男性から
こんな歌を書いたら女性に見下されるというお話が出ました。

いつかもし有袋目が滅んでもからだ全部できみを、まもる。
伴風花さん

体のなかで愛するものを守るというイメージは、
ユングに通じるのではないかという話が出ました。

他にも書くべきことが様々にあるとおもうのですがこの辺で。
次回は私自身について書きます。


ブログランキングに参加しております。よかったらクリックしてください。
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

人気ブログランキングへ1

テーマ : 短歌 - ジャンル : 小説・文学

歌会というモノに言ってきました(その1) 

2007.12.30 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

初めて「かばん」の歌会にいきました。
実際は二度目なのですが、初めて参加した先月は大遅刻をやらかしているので
今回が初めてでした。

歌会とは何かというと、
短歌の合評会です。短歌を持ち寄って、
参加者同士でコメントを付け合うのです。

今回参加した歌会の母体は「かばん」という同人誌です。
名前こそひらがなですが、創刊は昭和59年。僕より一年年下です。

短歌を詠む人の所属する集団は大きく分けて同人誌結社の二つがあるそうです。
結社には先生となる歌人がいらっしゃるのに対し
同人誌にはいらっしゃらないという違いがあります。
先生といわれる先輩がいるということで世界がどうかわるかは分からないのですが
大概の結社では歌会が行われており、
同人誌の世界で歌会が行われているのは少ないとのことです。(注1)

短歌の腕を切磋琢磨するということを考えていらっしゃる方が集まって
それぞれの歌を批評する会、が歌会ということになりそうです。

会費を払うと会員になります。
かばんの参加者で有名な人は劇作家の東直子さんや、
ファンタジーの翻訳で有名な井辻朱美さんなどです。(注2)

I 「かばん」の歌会の概要と進行について

関東地区の歌会は吉祥寺の丸井の隣の武蔵野公会堂で
毎月第四日曜日の13時~16時で開催しています。

他の団体ではオープンに歌会をやっているのでしょうか。
というかここまで僕あっさり書いていいんでしょうか。

歌会の参加者は会員と外部参加のゲストで構成されます。
年齢層は20台から50台。
大学で短歌をやっている人もいます。
基本的にほかに仕事を持っている人々という点で言えば、
奈良時代から変わりません。

批評される歌は8首までです。
ゲストは歌会当日に自分の書いた短歌を20部印刷して持参します。
会員は当月に結社から発行された「かばん」(冊子)に
掲載されている短歌(会員のみ8首まで掲載可能)になります。

「かばん」では、会員同士の間で「五首選」が行われています。
その月の冊子で優れた歌を5つ選んで彼らのコミュニティに
投稿するということが行われており、歌会の日までに投稿が
歌会の司会の方から印刷して渡されます。

今月の関東のかばんの歌会はオカザキなおさんが進行でした。
基本的に

(1)歌人本人による短歌の朗読
(2)3人程度の指名によるコメント
(3)フリーな討論
(4)歌人本人によるコメント


という流れで進みます。大体一人15分くらいで進むと理想的です。


注1)結社のあり方については、寺山修司「現代詩」にていろいろ書かれています。
1970年あたりの時点で数百~数千の結社があります。
結社と同人誌の違いについては美里和香慧さんに教えていただきました。
ありがとうございます。



ブログランキングに参加しております。よかったらクリックしてください。
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

人気ブログランキングへ1

 | HOME | 

出演予定イベント
3月17日 (水)19:00-24:00
『ユアパ!vol.34@渋谷SECO』


渋谷SECO
東京都渋谷区渋谷1-11-1 B1F
03-6418-8141
1000円+ドリンク
メールマガジン
ポエムコンシェルジュの選んだ一篇
(ID:0001086342) 読者登録解除フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。
登録フォーム**
まぐまぐ 『まぐまぐ!』から発行しています。
カテゴリー
月別アーカイブ
RSSフィード
最新記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS

Add to Google
はてなRSSに追加
My Yahoo!に追加
Livedoorへ追加
最近の記事
ブログ内検索
リンク
アクセスカウンター
最近のコメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

twitter
ブログパーツ



復刊ドットコム
絶版になっている本の復刊に
協力願います。

アイデアのおもちゃ箱
新しいアイデアを思いつくツールが全部で20種類以上!
発想力を高める方法や偉人の発想エピソードも詰まっています
書評
おすすめ詩集(インディーズ)
おすすめ詩集(インディーズ)

五十嵐倫子『色トリドリの夜』
ブログ関係
プロフィール

イダヅカマコト

Author:イダヅカマコト
ポエム コンシェルジェとして、詩集や文学、発想の紹介をしております。
恋愛詩、克己詩、悲しい詩、うれしい詩など、こんな詩が知りたいというごお問い合わせを歓迎しております。
ご献本やコラム・書評の執筆依頼、撮影などの依頼もうけております。
ご献本いただいた書籍にはご紹介を書くよう努力しております。

よかったら、お問い合わせフォームよりメッセージください

また、Twitterもやっております。
こちらからよろしくおねがいします。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。