社会分析脳を訓練する実践読書ブログ

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Chim↑Pomを反省して、「ひろしまのピカ」を読みました 

2008.10.30 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

丸木俊 ひろしまのピカひろしまのピカ (記録のえほん 1)
(1980/06)
丸木 俊

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おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆
(5つをつけると分かっていたのですが、分かっていたらそれを超える必要があり)


Chim↑Pomのパフォーマンスの件で一昨日日記を書きました。

一昨日の日記はこちらです。

彼らと同じ条件を自分が持っていたら自分も「ピカッ」と書いたかもしれないと
書いた後で、
自分がどれくらいの原爆の語られ方を知っているかを考えました。

今回初めて絵本の形で「ひろしまのピカ」を読みました。

そして改めて自分の不勉強を知りました。
私がChim↑Pomと同じことをした可能性は否定しません。
ただ、少なくとも彼らが原爆についての語られ方を知ることすら
無視して飛行機をとばしたのだなということを理解しました。
『ひろしまのピカ』の作者は原爆の図を描いた丸木俊さんと丸木位里さんです。

絵本の方は、広島で被爆した7歳のみいちゃんと、おとうさん、おかあさんが
燃え盛る街を逃げ惑います。

力つきて倒れる被爆者の暗くなった肌が土と同じ色にそまっていき、
黒い雨を重ねられてこと切れていく。
一人ひとり違う姿勢で描かれる30人も40人もの被爆者の空に輝く
七色の虹。

原爆の図の第3部 水に出る、乳を吸わせようとしたときに自分の子供の死に気付いた母親の出る場面が全く違う形で描かれていることも印象的です。

180cm×720cmという大きな原爆の図では、
左右に盛り上がった死者の山の中央、
死者たちの手が指す先に描かれている母子が
石像のように描かれます

胸を支えにして、非常に長く伸びた首に子供を抱えた母親は、
死者の流れる川から子供を守ろうとしているかのようです。
しかし、子供の死を知った今、
彼女は自ら川の流れに飲まれようとしています。

「ここまでにげてきて、ちちをのまそうとおもうたらしんでいるの」
と、みいちゃんにいいました。
そのひとは、あかちゃんをだいたまま、ざぶざぶと水をこぎわけ、
だんだんふかいほうへいき、
やがて、みえなくなってしまいました。


宮島口まで逃げ切り疲れ果てて倒れる人。
箸を持ったまま4日間逃げ続けたみいちゃん。
遠くに見える原爆ドームと非常に小さなみいちゃんを隔てる
がれきの山と変わらなくなった死者。
8月6日に流れる赤いとうろうに描かれ方。

「ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん」という言葉で終わる絵本の
言葉のなまなましさが恐ろしく。手が震えました。




原爆の図は写真では見たことがあるだけでしたが、これらの作品が原爆投下のわずか5年後であることに驚かされます。
向かい合うということに本当に勇気がいる時代だったから描くことのできた奇蹟のような作品だと思います。
近いうちに必ず現物を見てきちんと書こうとおもいます。

少なくとも「ピカッ」はとても浅はかな行為だということがわかりましたが
「ひろしまのピカ」をこの状況で読めたことが私には非常に意義深いものになりました。



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タグ : 書評 絵本 Chim↑Pom ひろしまのピカ 原爆

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