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東京ポエトリーフェスティバルで、知らない国の詩に触れてきました 

2008.11.03 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

お茶の水の明治大学リバティータワーで行われた東京ポエトリーフェスティバルに行きました。

アジアと米欧であわせて40人以上の人を集めた朗読会でした。

ブルガリア、エストニア、ノルウェー、スロヴェニア語で書いている人が
日本にやってきて朗読するという画期的な会です。と文章で書くとあっさりしていますが、
このイベントのすごさは

スロヴェニア語でこんにちはをどのように言いますか?
ノルウェー語でI Love Youってどう言いますか?
と心の中で聞いてみていただけると
きっとわかると信じてます。
ましてや、エストニア語や、ヘブライ語や
ポーランドの言葉で俳句が聞こえてくるのです。

フリートークでは
地図でどこだか言えない国の人が
自分の考えている言葉について、または
自分の国のの状況について話すのです。
自分の国はが盛んです。集売れないけどって言うんです(w

気持ちとしてはファンタジーでした。
川田絢音さんの『カサブランカ』を思い出して、
とても気持ちが豊かになりました。




で印象に残ったのはイスラエルの詩人、アミール=オルさんの詩、「The Barbarians (Round Two)」でした。

自分の土地に来た野蛮人が、
自分たちと区別がつかなくなるというモチーフは
中東地域を捨て、
自分たちの使っていたヘブライ語を捨てて
ドイツ語やカディッシュ語を使いながら
ヨーロッパの国々に定着したユダヤ民族の運命を思わせるものでした。

イスラエルの公用語として現在使われているヘブライ語は、wikipediaを見ていただくと分かるとおり、
20世紀まで使われていませんでした。
できたて新しい言語で詩の世界を拓くアミールさんの姿を
私は明治時代に文語から口語へと日本語の文学を改革した
日本の詩人、例えば正岡子規や島崎藤村に重ねてしまいました。


The Barbarians (Round Two)
について、
今回のリーディングで聞いた日本語訳がいまいちな上、書き写せなかったので、
英訳から私が重訳してみました。15分で訳したので許してください。
(英語版はリンク先にあります)

蛮人たち(ラウンド2)

我々が蛮人たちを待ちうけたのも無駄ではなかった。
我々が街の広場に集まったことも無駄ではなかった。
蛮人の礼服をまとった我々の代表が
その儀式に使うスピーチをリハーサルしたこともむだではなかった。
我々の寺院を打ち壊して彼らの神を受け入れ
我々の本を焼き
彼らに持たざる人びととみなされたことも
無駄ではなかった。
予言の通りに蛮人がやってきて
王の手から街の鍵を奪いとった。
しかし彼らがこの土地の服をまとい
彼らのしきたりが国のしきたりとなり
彼らが我々の言葉で我々に命令するようになったとき
蛮人がやってきたときのことを
我々は憶えていなかった。



アミール=オルさんは31ヶ国語に訳されている詩人ですが、
日本語訳は中村文昭さんのWEB、
アミール=オル略歴から読める5編くらいしかありません。

自分も今回の体験で、もっと外国の詩を読んでみようと思いました。

DayDay
(2007/05/30)
Amir Or

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他にも旧ユーゴスラヴィアだったスロヴェニアの詩人プラネ・モゼティッチさんの詩で出てくるのは、外から聞こえる物音を「こそ泥か戦争じゃないの?」、と教えられて過剰反応する人の心の中か会話です。

恐らく、デイヴ、あなたのような、上品な人たちが寝入っている真夜中に世界が粉々に砕け散っているだけなんだわ。私はただ、音を立ち聞きして怖いだけなんだわ

訳:土屋直人


モゼティッチさんは長年市民活動を行い、また90年代はスロヴェニアでゲイ雑誌を編集するなど先鋭的な活動をしてきた人でこの詩の中にもユーゴスラヴィア紛争の体験というのではすまないような書き手のリズムが感じられました。

Six Slovenian Poets (New Voices from Europe & Beyond S.)Six Slovenian Poets (New Voices from Europe & Beyond S.)
(2006/09/30)
Vida Mokrin-pauerGregor Podlogar

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日本の詩人でも白石かずこさんや八木忠栄さんが出演されていて
白石かずこさんの朗読の中には70年代から続いていた
日本の詩人本人による朗読の原形を感じて驚きを隠せませんでした。
私も同じような読み方をしている部分があったからです。

午前中の福嶋泰樹さんの朗読も聞きたかったなあ。


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テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

タグ : レポート イベント 朗読 イスラエル スロヴェニア アミール オル ブラネ モゼティック

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