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イスラエルの詩人アミール・オルが英語で自分の詩を朗読したことについて。 

2008.11.14 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

イスラエルのアミールオルが英語で自分のを朗読したことについて。

今日の更新に二つのことが一緒になっています。

ひとつは、アミールオルの芦田さんによる翻訳。
もうひとつは404 Blog Not Foundの日本語が亡びるときの書評についてです。




11月2日に行われた東京ポエトリーフェスティバルの日記で、イスラエルのアミール=オルさんさんのThe Barbarians (Round Two)」を英訳から日本語に訳しました。

ただ、英語を書いたりよんだりする能力に不安があり
何人かの方に見ていただいたのですが秩父ポエキャンプにも参加してくださった芦田みのりさんが訳してくださいました。

というわけで改めて、紹介したいと思いました。
アミールオルさんはイスラエルの人です。
日本語に訳されているものとしては
日本語訳は中村文昭さんのWEB、えこし会の中の1ページ、アミール=オル略歴から読める5編があります。
始めに英訳されたものを示します。

THE BARBARIANS (ROUND TWO)
It was not in vain that we awaited the barbarians,
it was not in vain that we gathered in the city square.
It was not in vain that our great ones donned their official robes
and rehearsed their speeches for the event.
It was not in vain that we smashed our temples
and erected new ones to their gods;
as proper we burnt our books
that have nothing in them for people like that.
As the prophesy foretold the barbarians came,
and took the keys to the city from the king’s hand.
But when they came they donned the garments of the land,
and their customs were the customs of the state;
and when they commanded us in our own tongue
we no longer knew when
the barbarians had come to us.


芦田みのりさんの翻訳はこちらです。

野蛮人(第2節)

野蛮人を待っていたのは無駄ではなかったし、
街の広場に集ったのも無駄ではなかった。
偉い人たちが正装して式典のための演説練習をしたのも無駄ではなかった。
我々が寺院を打ち壊し、彼らの神々のために新しい寺院を建てたのも無駄ではなかった。
儀式のように我々は自分達の本を焼いた、本はそういう人達には何の役にも立たなかったから。
昔、予言では野蛮人がやって来て王の手から街の鍵を奪い取ると言っていた。
しかし、野蛮人がやってきた時、野蛮人たちはこの土地の装束を身に纏って、
彼らの慣習はこの国の慣習に同じだった。
そして、彼らが我々と同じ言葉を使って命令し出した時には
もう野蛮人が来たのがいつだったのかすら我々にはわからなくなっていた。


「our great ones」は「偉い人たち」でいいのか!とか
「when they came they donned the garments of the land,/and their customs were the customs of the state;」は野蛮人ははじめから自分たちと同じだった!というところなど(時制を考えないで訳してしまったため、私は野蛮人たちが自分たちの服を着たのを、「街の鍵を奪い取った後」だとおもっていたのです)
読み直して自分の至らなさを考えてしまいました。

英語の勉強をしなおそうとおもいました。




ここからが本題になります。
404 Blog Not Foundの日本語が亡びるときの書評について。

まだ読み途中なのだけど、いてもたってもいられず参加してしまおうと思って。

11月2日、アミールは「ヘブライ語でを書くのだけど」と断った上で英語で朗読をしました。
ヘブライ語を知る人よりも英語を知る人の方が多いからと話していました。

私はそのとき、彼が自分自身でを訳していたように話を聞いていました。
実際にのサイトを検索してみると違っていました。

The Barbarians (Round Two)」はVivian Edenさんが訳したでした。

つまり、私たちあの場にいた観客は誰一人、彼自身が書いたものを聞いていなかったということになります。
ポエトリーフェスティバル自体には日本語で訳す人がいたにもかかわらず、彼がを英語で読むということを選択した理由を推測してしまうととても悲しい気分になります。

初めて参加したの朗読会はNYの朗読会でした。
私は日本語で読みました。
私は英語が分かるのだけど、彼らは日本語が分かりません。
全くのアウェーで、自分の詩の訳っぽいのを作って行ったのだけど
迷った末に日本語で読みました。
英語のリズムで書いたものではないからです。
どんなに中身が伝わっても違うものだからです。

後年阿佐ヶ谷のバーで行われていた英語の朗読会で
私は自分の詩を英訳して持っていきましたが
同じ中身同じ内容でも、全く別の詩を書き、全く別に読んだという印象はぬぐわれませんでした。中身もリズムも。

アミールオルさんが詩のリズムではなく中身を自分の口で伝えることを優先させたこと。
元々彼自身が英語に流暢であることと、彼の言葉であるヘブライ語が、作られてまだ50年しか経たない言葉であることが背景にあるに違いありません。

彼の詩が20ヶ国語以上に翻訳されており、また彼自身も海外で朗読した経験があることも英語で読める理由だとおもいました。
ただ、それでも、私自身の朗読経験に照らし合わせると違う詩を自分の詩として読むという感覚に一言で語りきれない、何かくらい哀しみを感じずにいられませんでした。

アミールオルがイスラエルの詩人である以上に多言語の詩人として私たちに接さなければいけないと思ったこと。
そして、僕もイスラエルで朗読をしようとするときに英語という手段を考えようとするだろうということ。

いや、重要なのは、たとえ「ナショナリズムと悲観と無知と傲慢さ」の果てであっても、やっと、そうやっと「文学者」という「言語利用者」の頂点にいる者が、言語利用者の底辺にいるものたちが面してきた問題と危機感を得たということそのものにあるのだ。


と言語利用者の頂点にいるつもりの私がこのエントリーに本格的に参加しようとするときは彼の朗読から始めるのだろうなと思いました。
とりあえず、全部読み終えてそれから書きます。


東京ポエトリーフェスでのアミールオルの朗読



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タグ : 書評 日本語がほろびるとき 水村美苗 アミール オル ヘブライ 東京ポエトリーフェスティバル

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