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寺西さんが亡くなって一年経って 

2008.12.06 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

詩と思想 2008年 12月号 [雑誌]詩と思想 2008年 12月号 [雑誌]
(2008/11/28)
不明

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詩と思想2008年12月号』の一番大きな記事は何といっても詩学社の社長だった故寺西幹仁さんの追悼座談会です。
土曜美術社の雑誌である『詩と思想』に詩学の社長の追悼記事が大きく載っている理由は詩学社が昨年廃業したためです。
この廃業とともに日本で一番古い歴史を誇っていた商業ベースをうたった詩の雑誌『詩学』も廃刊しました。
『詩学』は谷川俊太郎や中上健次が始めて詩を載せた雑誌でありました。
廃業を追うようにして寺西さんも亡くなったのです。


『詩と思想新人賞』と同列の形で表紙にこの記事の名が出ていないことは非常に残念なことでした。座談会に参加している人の名が紙媒体の冊子の中、特に地方の人に有名でないことが原因とも思われました。


この座談会の参加者は古溝真一郎さん、クロラさん、馬野幹さん。
クロラさんは詩学の新人賞を受賞。
寺西さんと同郷の馬野幹さんはウエノポエトリカンジャム3やまた2004年に行われたイベント「鳥取砂丘で詩を叫ぶ」の主催をしています。東京を代表する朗読する詩人でもあります。
古溝さんとクロラさんは詩学社で働いた経験があります。

寺西幹仁さんの詩は今も残っている彼のサイト『泣きじゃくり部屋』から見ることができます。



この座談会の参加者は私の個人的につきあいのある人たちです。
クロラ邸では正月をすごし、古溝邸には仕事をさぼって逃げて行くほどです。
私的なバイアスなしでは読めません。
彼らが詩学に関わっていたころの自分の情けなさで涙が出ます。

寺西さんの人柄や、彼が社長となった2003年以降の詩学社の経営状況について。また、寺西さんによる『詩学』の編集方針の変更について語られています。

現代詩で活動的に動く人は実は少ないということについてや
詩で商売をすることについて生半可に感想を感想を書くと寺西さんや座談会の参加者の顔が浮かんで生半可な話にはできません。

詩学の経営状況や編集方針の批判については二つの記事を取り上げて失礼します。
●角田寿星さんによる詩学社、そして寺西さん

●駿河 昌樹さんのSURUGA’S詩葉メール便・編集贅言集 第一一八号(二〇〇八年二月十五日)

ただ、未来の詩をめぐって寺西さんがきちんと種をまいていたのではないかと思ったのでそこだけ取り上げさせていただきます。



詩学に残されたたくさんの企画たち



寺西さんが編集されていた詩学では、初心者向けに詩を紹介する連載企画やアジア詩を取り上げる連載企画でした。
そして、この座談会では寺西さんが最後まで新しい連載企画を立てていたことが語られています。
これは僕自身どう考えていいのかわからないのですが、廃業寸前でも寺西さんは新しい原稿をどんどん取っていたんですね。日本における女性詩をテーマにしたものや海外詩を特集したもの、あとは過去の詩人をさかのぼるシリーズとして石原吉郎や寺山修司を取り上げたものがありました。もう寺西さんの中では詩学社が潰れるとわかっていて、それでもずっと先の新しい連載企画を立てていった。

全部の連載がブツ切りにおわっているんですよ。
(発言は両方ともにクロラさん)


これらの紙になっていない連載には、例えば犬飼愛生さんによる詩の同人誌の評もありました。

この座談会では寺西さんがどのような企画を誰に依頼したかはかかれていません。
寺西さんが少ないながらも経費を使って新しい連載を依頼すること。
結果として使われなかった原稿でも作家さんに経験をつんでもらったことで
いつかどこかで花開けばいいと思っています。

詩学に掲載されたという点では私自身にとっても言えることだとおもいました。



多分ぼくができそうなこと


この座談会を読んで、自分がこれから先、詩のためにできることを考えました。
詩を作ることと詩の紹介をすることと翻訳をすることでした。
結局同じところにおちつきました。地道というのは凄いと思うと同時に
逆に寺西さん、または詩学の存在を知った思いでした。

このブログでも微力ながら私の外国語の能力の鍛錬のためにも、海外の詩を紹介していけたらと思っています。また、身の回りの詩を翻訳することができたらいいと思っています。

詩学で取り上げた海外詩の特集は、韓国の新聞、中央日報の2006年の記事、「
今度は「文学韓流」…韓国の詩が日本で人気
」で取り上げられています。

上の記事で取り上げられている『詩と思想』では毎号のように海外で書かれている詩の状況を報告するページがあり、がなかなか訳された詩の全文訳に触れられないのが残念なところです。

この点についてこれから先強力に勧めていってくれると思われるのはびーぐるです。
編集者の一人、四元康祐さんが海外に在住して詩の会を回られていることもあり、詩の全訳の紹介やインターネットとのかかわりを強く期待できます。というか、やってほしいと考えています。



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