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大切なものは口で語れなさそうな『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船から学んだ』 

2009.04.18 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)
(2009/02/21)
齊藤 正明

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会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』を読む前に著者の齋藤正明さんにお会いしてしまいました。

ヤマタミ音響技研のスピーカーの試聴会でした。
犬すらも後ろに飛びのくほどにリアルな除夜の鐘が音が聞こえてくるスピーカーと100インチのプロジェクターで、齋藤さんの乗った漁船のビデオを見ました。
そこでは、マグロが死ぬ瞬間が写されていました。

齋藤さんが本の中で描かれています。

引き揚げられたマグロは、以後、毛布の上に乗せられ、この毛布が最後の場所となります。まず、両氏の太ももに、ガッチリと挟まれ、次に漁師がマグロの頭に、太いクギのようなものをあてがうと、そのクギを木づちでガンッ!と打ち付けます。するとあたまに穴があき、その穴から1.2mくらいのプラスチック製の棒を背骨に沿って入れていきます。マグロの頭にプラスチックの棒が入っていくのにあわせ、マグロはビクビクビクッと大きくケイレンし、胃のなかにある小魚を吐き出します。時にはラグビーボール状の胃袋までも出てきます。このような処理をしておくと、マグロが暴れなくなるので、身が焼けないのです。


 この後、マグロは内臓を一度に引っこ抜かれ、はらわたを洗われることになります。肉がえぐりとられるほど激しい水を見ながら、私たちはマグロの「身が焼ける」話を聞きました。
こぶし大の心臓を見ました。

でも、このときに聞かなかった話があります。
本の中で一番重要なこと、つまり、漁師と齋藤さんの交流の話です。
齋藤さんは場の空気として本の内容はそぐわないとおっしゃっていました。
でも、別に齋藤さんが話すことを期待していたわけではありませんでした。

私は、みんなの話の空気が、齋藤さんの本の大切なところに入ることを期待していました。でもでませんでした。

だからこそ、『『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』』の本があるのだと思い当たりました。
ここに出てくる親方や漁師と、社会人になりたての齋藤さんの会話は古典的な対話篇に見えます。
言われてみたら分かるのだけど、という言葉がなんども出てしまうのだけど、この本の言葉を一つ聞く人がどれくらい出るのだろうと思うと、道が遠いなと思ってしまうのです。

一応ここでマインドマップを出してしたいとおもいます。
090416 会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ

私が印象に残るのは、
例えば努力が結果に結びつくことを期待しすぎる人を戒める部分、

漁師…「そげーなこと俺が知るか!ただの、海は人間の思い通りには動かん。海にうねりが出て、マグロが捕れにくくなる日もある。そんなときは海をなんとかしようと思っても無理じゃ。うねりが消えるのを待つか、ほかの場所に移るしかあるめーな」
私…「自分にできることをすべてやったら、後のことは考えないのですね」
漁師…「おーよ。マグロが捕れんからといって、海にとびこんでマグロを取りに行ってみよ。齋藤がサメに食われるだけで、マグロは捕れんど」


または、
自分が一方的に相手の注意を引こうとする問題行動、例えば、雨に当たろうとすることを戒められる場面。

親方…「齋藤、昨日はみんなから好かれようとして、雨に当たろうとしとったんじゃろう?」

私は船酔いで体が自由に動かない分、何かで一生懸命さを見せたいと思っていました。親方から「すかれようとして」といわれたのは、自分の心意気を理解してもらえないことを悔しく思うと同時に、自分の心が見透かされていたようで恥ずかしくもあり、複雑な心境でした。

親方…「オレらが齋藤に言うんはな、まずは船に酔わなくなることど。それができんときは、酔ぉちょっても、ダリィ態度を見せんことど。ダリィ態度を見せらるると、みんな齋藤に気を遣うじゃねーか。酔ぉちょる齋藤が雨に当たるのも、みんな迷惑なんど。齋藤のように、体が弱っちょるやつが雨に当たると、すぐに風邪を引くけぇの。狭めー船では、誰かが風邪引くと、みんなにうつるんど。齋藤がしちょったようなことを『ケーキでマグロを釣ろうとする』っちゅーんよ」


いくつも、当然だということはあると思います。
でもこの本で交わされる齋藤さんと、漁師たちとの交流の中で一つでも気づくことがあれば、私たちは成長していけると思う本でした。

この会の中では、「(マグロの体重の)60kgはボクと同じ」とおっしゃった読書ノススメ~読書とは「読んだら書く」~の竹原健一さんの言葉が記憶に残りました。
マグロ漁船の人は日々私たちと同じ大きさのものを殺すことで、生きることの重みをもてるのかと思い、あらためてうらやましくなりました。



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テーマ : 本の紹介 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 書評 齋藤正明 会社生活で必要な知恵はすべてマグロ船から学んだ

コメント

Re: 大切なものは口で語れなさそうな『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船から学んだ』 

齊藤正明です。
先日は大変お世話になりました。

マインドマップのはえ縄の絵、
非常に味があっていいですね!

おっしゃるとおり、殺生をせざるを
えない仕事だから、色々気づくこと
があるのかもしれません。

イダヅカさんの優しい心遣い、
ありがとうございました!

またいつか、マグロ話ができると
いいなと思っています。

今後とも宜しくお願い致します。

Re: Re: 大切なものは口で語れなさそうな『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船から学んだ』 

齋藤さん>
とんでもないです
マインドマップのはえ縄は本からいただいてしまいました。

齋藤さんにお会いしなかったら
読めない可能性がとても高い本でした。
「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」を読むことで
本選びのバイアスをうまくとることができて、うれしかったです
ありがとうございました

私ももっと聞き上手になって
お話したいと思います
ありがとうございました

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