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街中のアートは真面目ないたずらで住みやすい街を作るのかもしれない。 アート・コミュニティ美浜にて 

2009.12.14 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

送信者 091212 美浜



マイケル・ニーダムさんとアシュレイ・マコーミックさんが千葉市のアート・コミュニティ美浜で行ったアフタヌーンティーパーティに参加しました。

お二人はコミュニティをベースにしたアートの実践をしているイギリスの芸術家です。

イースト・ロンドンで自分たちが住んでいる団地を舞台にして、『Neighborhood Watching』というプロジェクトを行っています。
地域の学校を利用しての映画の上映や、さまざまなワークショップを通じ、地域に住む人が自分たちの住環境を主体的に見直し、自分たちで街をよくしていこうという企画です。

>> Neighborhood Watching


今回彼らは高洲団地で2週間をかけて制作活動を行いました。
ニュータウン・団地の再生計画を実現することを目的とした専門家集団、ちば再生リサーチと協力し、ロンドンから遠く離れた千葉でNeighborhood Watchingを行ったのです。



二人が今回この団地で行ったワークは街のほころびを探すことから始まりました。

ロンドンに比べて公共施設の手入れが良くされているというこの団地でアシュリー達が眼をつけたものの一つはフェンスです。
「家庭と公共との境目にあるフェンスはだれが手入れをするかが不明確」とアシュリーは言っていましたが、今回はその境界の場所をアートによって直しました。
これはもうまるでいたずらですよね。

直すのに使ったのは紐で編まれた花です。
アシュリーと彼女のワークショップに参加した方々は、花を作り街を歩いてはフェンスの穴を埋めていきました。

その編み物の花はパーティでは枯れ枝に飾られて本当の花になっています。
送信者 091212 美浜


アシュリーが語るワークショップの体験で驚くべきことは二つあります。
一つ目は住んでいる人が意外にフェンスの穴に気付かずに生活していることでした。
アシュリーはフェンスの穴を埋めるために街を歩く前、フェンスを直さなければいけない場所があるかどうかを確認したのですが、手を挙げたのは二人だけだったそう。みんなで街を歩き回って見たら意外に穴があったそう。私もさがそうとしたけど補修した場所はみつかりませんでした・・・。

二つ目は編み物の花の作り方を彼女たちが学んだ場所です。
来日したとき、二人は紐を編んで花をつくるという技術を知りませんでした。
日本に来てから初めて知ったと言います。地域に住む方々に教えてもらったというのです。地域に根差したアートというのは個々の要素の作り方ですら住民との出会いで見つかることもあると知り、非常に勉強させられました。

他にも退職した大工さんの作るタイルのモザイクによって街をアレンジするなど、たくさんの創造を二人と街の人は行い、この2週間の制作活動を終えました。



ここから先、思いつくままに書いているので論理が通らない文章になりますがご了承ください。

今回の高洲団地での制作が始まる前、マイケルとアシュリーの来日記念パーティが有りました。そこで印象に残ったのはアシュリーがイギリスでの建築家教育に対して語ったことでした。

イギリスでの建築の教育は「どうデザインするか」よりも先に「どう社会とかかわるか」を教えるのだと言います。

日本ではどうなのでしょうか。
私は美大で学んだわけではありません。だから、専門的な美術教育の中で、社会と個々の学生の制作活動がどのように結びつくかを教えているかどうかは知らないので教育一般の話しかできません。
ただ、この国の文系の教育は、文系の学問が社会と結び付いていることを知る機会が少ないような気がするのです。


明治時代では全体的に日本の文明開化の一つの行為として西欧の基準で美術や文学の制作できることを目指したのだと思います。だから、社会と美術・文学の関係については考えなくてもよかったように思われます。なにせ西洋画や近代小説がきちんと制作できた時点でその作品自体は日本の社会の欲求に適合したものになっているのですから。

それに対して今は個々の人が個々で発見した問題に向き合って制作をします。この時、私を含んで芸術に取り組む人は何を手がかりに自分自身と社会とのかかわりに入り込むのでしょうか。自分たちの創作が見る人に対して開かれたものになるのでしょうか。(そして開かれたものであるべきでしょうか)
そして、書いている私たちがきちんと社会の中にいることをどうやったら知ってもらえるのでしょうか。

今まで受けた国語や美術や歴史の教育では、私たちと個々の学問が社会に関わっているか判らず、私は自分自身の詩の方法を開拓する中で書いているものと社会とのかかわりを模索しています。




マイケルとアシュリーの土地に根差し、そこに住む人に焦点を当てた活動は、自分がこれからどのような文章を志向するかを考えさせられる活動になりました。

マイケルとアシュリーは来週帰国し、そして彼らの制作拠点となったイースト・ロンドンの団地で日本での学びを生かし、人とのつながりを生かすといいます。

二人はこれからも人のいい面やいい技術を見つけていって、彼らと仕事をする人の心に自信と周囲を見る目をつけてくれるのだと信じています。

アシュリーは住むアパートメントで彼らがプロジェクトを行ったときも、今回と同じように住む人の技能を探し、そして学んだといいます。住民は犯罪者であったり、低学歴であったりといったマイナスの面ばかりを自分自身のアイデンティティとして見ていたと言います。
アシュリーはさらにコミュニケーションをとることで、住んでいる人の一人ひとりに裁縫が非常にうまいことであったり、カレーがおいしいことといった特技を見つけだし、そしてプラスの能力に光を当てて制作を行ったそうです。

同じように私もまずは人の悪い面ではなくいい面をたくさん見つけることから自分の制作を始めていけたら幸せになれるかもしれないと思いました。

終わることのないプロジェクトとして、彼らの活動を見守っていきたいと思いました。せっかく納豆を食べたことのないアシュリーに納豆をあげたことだし。

Michael Needham
送信者 091212 美浜



Ashley Macholic
送信者 091212 美浜


インターネットを見ていたらイギリス社会住宅の団地再生について紹介したページがありました。よかったらご覧ください。





今回、二人のパーティが行われたアート・コミュニティ美浜では、入居アーティスト募集をしています。近隣在住のアーティストに安く貸し出しているそう。


今回このイベントと私を結び付けてくれたWiCANでは、今月多くのイベントを行います。

20日は千葉ポートタワーにてPIKAPIKAの体験会があります。

23日は稲毛海岸から徒歩15分、稲浜ショップにてかえっこバザールが開催されます。
こちらは子供の心を持った人がいらないおもちゃを交換する会です。

19日はWiCANの拠点、WiCANアートセンターで大島健夫さんと共同主催でオープンマイクの朗読会を行います。よかったらこちらもお越しください。



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タグ : WiCAN CR3 美浜 コミュニティ・アート

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