社会分析脳を訓練する実践読書ブログ

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日本を代表する女性詩のアンソロジー something 10 をいただいてしまいました! 

2009.12.29 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

今日お散歩から帰ってきたら『something 10』が届いていました!
とてもうれしくて涙が出そうになってしまいました。

送信者 詩集表紙


somethingは詩人の鈴木ユリイカさんが発行する世界の女性が書いた詩を紹介するアンソロジーです。このブログでも何回か取り上げています。

>>鈴木ユリイカさん編集の『Something』は世界の女性詩のカタログです

>>世界の女性詩は『something』から!

選ばれた詩人が自分の代表作を発表・未発表問わずセレクトすることによって、高い品質をキープしている雑誌です。

毎回日本の詩だけではなくフランスや韓国など海外の詩人の作品を掲載していること。
また、女性詩の運動の大きな流れを作った詩誌ラ・メールの編集を勤めていらした棚沢永子さんが編集に加わり、彼女の体験をつづってくださっていることも大きな売りとなっています。

初めて詩を読んでくださる方に作品の面でも歴史を学ぶ面でも確実にお勧めできる詩の雑誌です。




今回の作品をぱらぱらめくったのですが、韓国で100万冊の大ヒットを記録した崔泳美(チェ・ヨンミ)さん、松尾真由美さん。今年『詩と思想』で投稿欄の選者をされていた海埜今日子さんの作品があります

めくっていっただけで、驚かされたのが一番最後の鈴木ユリイカさんの作品『キーウィ』でした。

「崇高とは ひっさらって 選び去り 横切り
持ち上げる運動である」
というフランスの哲学者で詩人のミシェル・ドゥギーの言葉を引いて広島や長崎、または現在の女性に思いをはせます。

広島と長崎への思いをはせた部分。

突然声がする 午後のどんよりとした光の中で

  われわれはどこからやってきたのか?
  崇高からやってきた

突然 頭も心臓もどきどきして
頭から脳みそが 胸から心臓がとびだしそうになる
私は突然 水を水を飲まなければと思い水道の蛇口まで走る

  崇高とは ひっさらって 運び去り 横切り
  持ち上げる運動である
  では あの瞬間
  水をください 水をください 水をください
  水をください 水をください 水をください
  と言った広島と長崎の人々は?
  もう一度言ってみよう
  われわれはどこからやってきたのか?
  崇高からやってきた
  崇高はどこからやってきたのか?
  ホメロスからやってきた

こんなことを知ってしまった後には
私はもう死んでしまうかもしれない


鈴木ユリイカさんは長らく社会性のある詩を書いてきた人でした。

われわれは「崇高からやってきた」と語られ、しかもその「崇高」がホメロスのような戦いと英雄の賛歌から出たと知るのは原子爆弾のみならず総力戦というものを知る私たちにとって皮肉に感じられます。




Somethingに毎回くっついている、鈴木ユリイカさんがセレクトした詩と彼女のエッセイでできた青い小冊子「Something Blue」の内容は鈴木ユリイカさんのブログaoiuem's Blogにて読むことができます。
彼女のセレクトを見て気に入ってくださったら、ぜひ一冊読んでください。
書肆侃侃房から注文できると思います。Amazonでもそのうち取り扱いを開始すると思います

お勧めの本なのでぜひもっと読まれて欲しいと思います。
鈴木ユリイカさんご自身が驚かれていたのと同じように、この国のみならず世界で女性がいかにたくさんの豊かな言葉をつむいでいるかを知るいい機会になるとうれしいです。


今回は記念すべき10号なのですが、編集面では変わったことはなく、今までと同じように着実に歩みを進めてくださるみたいです。とてもうれしいなと思いました。
最後になりましたが、10号おめでとうございます。これからも長く続いていって欲しいです。大切に読ませていただきます。




この本を読んでくださったら見て欲しいエントリー



崔泳美(チェ・ヨンミ)さんの『三十、宴は終わった』は自分の言葉を作るための教科書です。

歳をとることについて考えさせてくれる詩集 壷坂輝代さん『探り箸』

湖のように豊かな、浦歌無子さんの詩集 『耳の中の湖』

こころを一生懸命たたいてくれる詩集 河津聖恵 『神は外せないイヤホンを』


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タグ : Something 女性詩 鈴木ユリイカ

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