社会分析脳を訓練する実践読書ブログ

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休みの日には外に出よう:クーリエ・ジャポン3月号 

2010.02.20 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加


R+(レビュープラス)さんからクーリエ・ジャポンの3月号を献本していただきました。



ありがとうございます。
今回の特集は「貧困大国アメリカの真実」ということでした。

アメリカの健康保険やフードスタンプといった本来人を救うためにある様々な事業が政治と癒着して、貧しい人をさらに貧しくしていく様を書いていてとても印象深い特集です。
私が今回引く記事はとてもマイナーな記事です。



「アート」で治安が向上する?メトロポリタン美術館の試み



今回私が取り上げるのは「「アート」で治安が向上する?メトロポリタン美術館の試み」という記事です。

警察官が「知覚力」を養う教育の一環としてメトロポリタン美術館の絵画を鑑賞しているというお話です。

この教育では、

・絵の作者やタイトルは見ない

・「明らかに」という言葉はつかわない

・絵を指差さずすべて言葉で説明する


というルールに従って絵画の内容をいっしょに教育を受けた人同士で話し合います。
受講した結果、警察官同士の説明をする能力が上がったといいます。
たとえば、現場捜索の指示を具体的に出すことができるようになったということです。

警察官は「固定概念を捨てて状況を観察することを教えてくれた」と語っています。

このコラムを見て私は改めて普段私たちがなにを見ているのかを改めて考えさせられました。



わたしたちはわたしたちの知っているものを見ている



美術を語るときによく言われることですが、
わたしたちにとって何かを「ありのままに見る」ことは決してその物の全てを見ているわけではありません。
「わたしたちの知っているもの」を見ています。

そしてその「知っているもの」はわたしたちの経験から直接ひいてくることができたり、もしも経験していないことだったら連想で考えます。
本当に知らないものが現われたとき、私たちはそれに対して好奇心の力で近寄るか、警戒の力で後退します。

最近参加した、NLPというコミュニケーションにおける心理学を勉強する会で、その経験がどういう経験であってもいいというわけではないことが分かりました。




「いいこと」を元にしてものを見ているわたしたち



NLPでは私たちの脳ないし心に残っている経験をリソースという言葉で表しています。

リソースに含まれる経験は実体験でも読書でもいいのですが、一貫していることは

「いいこと」がリソースになる

ということです。
たとえば何かをやりとげたことや、ほめられたこと。安心したときや興奮したときなど心に対してプラスの勢いをつける経験だけが心に残るということです。

きっと警察官なら、犯罪者を捕まえたという成功体験は彼らのリソースの大きな部分になったに違いありません。
何度も逮捕経験を重ねることで警察官の中には逮捕経験から連想される犯罪者のリソースを増やしていきます。

おそらく、私たちに比べて真面目な警察官が犯罪者を見つける可能性は非常に高いでしょう。
そして、それと同時に犯罪者に対する固定概念も強いに違いありません。
彼等の判断基準に引っかかって私たちが職務質問される可能性も高いでしょう。

それと同時に真面目な警察官であるほどに、彼等が自分たちの目を狭めているかもしれません。
特にアメリカのようなさまざまな人種がいる国では、間違った逮捕によって暴動にまで発展したこともあります。

豊富な経験は必ずしもいいことばかりではありません。
そして経験という言葉には二つの方向があるのです。



経験の「脳内アングル」と「脳内ツリー」が作る想像力



SUICAなどの広告を担当されたコピーライターの山本高史さんが『案本』という本で興味深いことをおっしゃっています。




心に残る経験には「脳内アングル」と「脳内ツリー」があるというお話です。

脳内ツリーは右下一方向に深くなっていきます。一般に経験というのはこういう部分を指すとおもいます。強化学習に近い考えです。

これに対して「脳内アングル」は様々な方向に広がっていきます。「視点」と読み替えることもできますが、読書などで視点を身に着けることも経験です。


適当な例がないので私の自己紹介マインドマップで例示するとこんなかんじです。
表現という切り口や仕事という切り口が「脳内アングル」としてあり、
それぞれの「脳内アングル」から「脳内ツリー」として経験が伸びていきます。

この二つがそろうことで仕事をする際の想像力が高まります。

送信者 mindmap





休みの日には外に出よう
警察官が絵画を見ること。これはいくつかの面でいいことがあります。

具体的には
・日常の光景から離れたものを見ることができること

・絵画について語ることで、自分のリソースに幅が増える

・他の人がどのような視点で絵画を見ているかを共有できる。


といったことです。ですが一番重要なことは

「絵画を見ることができる」という「脳内アングル」を身につけられたこと

です。このたった一つの新しい視点をまた成功体験として身に着け、何度も繰り返すことで警察官は仕事に役立つ新しい観察力を手に入れることができているようです。

みなさんも休みの日は休むだけではなく、自分から新しい何かを探しにいらっしゃってはいかがでしょうか。

たとえば美術館に出かけたり、詩の朗読会にいらっしゃったり
またはさまざまなワークショップに参加されたり。

ご家族や友達と行ってみて、自由な感想を共有することで、新しい「脳内アングル」を捕まえることができたら、とてもいい頭の体操になると思います。

そのときにぜひ守っていただきたいことはやっぱりこの三つ

・作者やタイトルは見ない⇒名前ではなく体験を教えてください

・「明らかに」という言葉はつかわない⇒物事を自分の物差しで決め付けない

・絵を指差さずすべて言葉で説明する⇒自分の言葉をつかってみましょう


になるんじゃないでしょうか。
今日は久しぶりにお昼に街を撮影に行ってきます!いいものが見つかりますように。



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