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5月18日 詩の教室@フィクショネス 第1部のみ 

2008.05.20 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

日曜日にの教室に言ってきました
下北沢のフィクショネスという書店で毎月第3日曜日に行われているの教室で、
人のカワグチタケシさんを講師に迎えています。

先月、実は5年ぶりくらいに伺いました。先月の様子はこちらから見れます。

二部構成で行われていて、第1部では近現代の人についての講義、
第2部では参加者の持ち寄ったの感想をみんなで話し合います。
いつもは2時間程度の会なのですが、今回はフィクショネスの店主の藤谷さんの都合で1時間でした。あんまり長く書きたくないので、第1部だけここでは紹介。

--------------
第1部

今月はカール・サンドバーグのについての講義でした。
ボブ・ディランやルー・リードに強い影響を与えた、二十世紀を代表するアメリカの詩人です。1878年に生まれ、1967年に亡くなっています。

シカゴで生まれた詩人で、父親は先月のパブロ・ネルーダと同じく鉄道労働者でした。
19世紀に鉄道が、西欧の文化を取り入れた地域広まっていったことがこの共通点の理由ではないかと、カワグチさんはおっしゃっていました。

彼の詩の特徴は
(1)詩の言葉に労働者の言葉が使われていること。
(2)詩の一行一行が長いこと。
(3)ジャーナリスティックな観点の詩が多いこと。
をカワグチさんは上げていらっしゃいました。

原文はCarl Sandburg - Chicago Poems などで読めます。


今現在邦訳の詩集はちょっと書店では在庫が切れていますが、岩波文庫のシカゴ詩集がほとんどの図書館に置いてあります。訳者は安藤一郎です。

検索してみると、和訳を引用したり掲載しているブログがいくつかありました。
kitten diaryというブログで詩をいくつか眺めることができます。
本棚の隅っこというブログでは、霧という詩が引用されています。
地球するでは選択という詩を読めます。


図書館で是非見ていただきたかったのですが、翻訳が本当に非常にいいのです。
代表的なシカゴという詩から紹介させていただきます。
英文が読めない方は、Internet Archiveからダウンロード可能なので聞いてみてください。こちらです。真ん中辺りを引用しています。


Fierce as a dog with tongue lapping for action, cunning as a savage pitted against the wilderness,
    Bareheaded,
    Shoveling,
    Wrecking,
    Planning,
    Building, breaking, rebuilding,
Under the smoke, dust all over his mouth, laughing with white teeth,
Under the terrible burden of destiny laughing as a young man laughs,
Laughing even as an ignorant fighter laughs who has never lost a battle,
Bragging and laughing that under his wrist is the pulse.and under his ribs the heart of the people,
Laughing!


和訳は以下の通りです。ぜひ口に出してつぶやいてみて、英文と比べてみてください。

舌なめずりしてまさに飛びかかろうとしている犬のように獰猛で、荒野に向って戦いを挑む野蛮人のように抜け目がない
 頭をむきだしにして、
 シャベルをふるい、
 粉砕し、
 計画し、
 築き上げ、ぶちこわし、また築き
煤煙をかぶり、口じゅう埃だらけ、白い歯をむきだしにして高々と笑い、
恐ろしい運命の重荷を背負い、青年が笑うように笑い、
敗けたことを知らない無知な闘士のようにも笑い、
その手首の中には民衆の脈搏、その肋骨の下には民衆の心臓があることを自慢して笑っている、
     笑っている!


カワグチさんは、「シャベルをふるい、/粉砕し、/計画し、/築き上げ、ぶちこわし、また築き」のイで行を占めるところが、英文の韻の踏み方と対応しているとおっしゃっていました。

口を小さく開けてつぶやきながら読み上げると訳文と原文がとても対応していることが分かります。
-------------------

一通り、詩の紹介を終えた後で、カワグチさんから参加された皆さんに「詩ってなんですか」という質問がありました。
自分は自分にとっての短歌と自由詩のジャンル的な使い分けしか語れなくて情けなくなったのですが。

カワグチさんが「2行で答えてください」という振り方で質問を受け取った
千葉さんという女性が、昔と今と次、という時間の流れの中で、出来事や感情がたまって出てきた感じだという答え方をされていたのに頷かされました。

また、藤平さんという方が「ジャーナル」という言い方で、外山さんの『思考の整理学』という本の「詩人は触媒である」という考え方を引用されていて自分のやっていることが二酸化マンガン程度の触媒ですんでしまっていいのかなとか改めて考えたりしました。

-------------------
今回、カワグチさんが紹介された詩は「シカゴ」、「霧」、「おれは民衆だ、暴動だ」と「詩の暫定的定義(第一案)」の四編。
この中でも「シカゴ」から三十年後に書かれたという「詩の暫定的定義(第一案)」から一つ引用させて第1部は終えさせていただきます。第2部は別に書きますね。


「詩の暫定的定義(第一案)」は、カワグチさんが
詩集を作り終わって気が抜けたときにもう一度読むと、テンションがリセットされてまだまだだなと思う

というくらい強い文章です。
引用いきます。
3 詩とは、「お聞き!」と「見たかい?」「聞いたかい?あれは何だったろう?」という二つの瞬間のあいだの微妙な差異に関する報告である。

9 詩とは、影に踊りの相手を頼んでいる残響である

17 詩とは、楽しみ、憎しみ、愛、死というアルファベットのための活字のデザインである


----------------------
来月は6月22日午後七時からです。
第1部はフランシス・ポンジュです。
こちら藤井わらびさんの詩的生活で詩の一部が読めます。

英語だとFree Verseから読めます
原文はフランス語なんですが!

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タグ : レポート 勉強会

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