社会分析脳を訓練する実践読書ブログ

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ポエコンバックナンバー 第1号 白井明大 『昼間の送信』 

2010.03.06 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

今日の一篇



くさまくらくさまくら
(2007/10)
白井 明大

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昼まの送信  白井明大




メールを最近してないな
、ておもって
打った 昼ま

なんにも伝えなきゃいけないこと 、てない
、てじつは
しあわせなのかもしんない
なんて
おもえないで

あわてて

いまこうしてたよ
これからこうするとこだよ

打って送信

押す

たまにわがやは電波がとおくて
アンテナがへって

いまもで
送れなかったように
送信スタンバイの
マークが画面に浮かんでて

お湯がわいたやかんの揺れて
ガス台とぶつかる音がしてきて
カップに注ぎに
いくあいだに

送れてる

、てそう
たしかめたのは
食べたあとで
机に戻ってみたら着信があって

聞いたら返事がかえってきていた

もういちどあわてて
こんどは電波が近くまで来てて
すぐに送れる

こんなことを
なんにも
つたえることがないから、てしないとか
なんて
そういうふうからかえってくるように
指を置いていく押していく

いまこうだよ、て
これからこうだよ、て

画面に文字を

安定しない電波に
まかして







今日のポエジー




「昼まの送信」の内容は日常のことです。
語り手がメールを送り、そしてそのメールに対して返信がくる。
それだけのことで心が温かくできることに驚かされます。

わたしも一日に30通ほどメールを送ります。
そのほとんどが「いまこうしてたよ/これからこうするとこだよ」だったり、それよりも原始的な「すき」とかです。
何度もメールのやり取りをしていくうちに、「すき」しか書いていないメールを送り続けていること、そしてメールが届き続けることがとても大切になります。
メールを届かないと不安になり、また送らないと不安にあります。

昔は必要なかったことなのに、今では必要不可欠な習慣になっていて、考えることもありません。

「昼まの送信」はその習慣に対して疑問を投げかけてくれます。
日々行っている行動のなかに入っていって、そのなかで感じる幸せをきちんと捕まえてもどってきます。

特に最後の3行「画面に文字を/ /安定しない電波に/まかして」という終わりの方が好きです。この部分を読むと、メールを送っている自分が義務感や依存から送っているのではなく、メールを送ることで相手との絆を確認できるという思いを強く確かめることができます。

この確認を作るために一番必要なことは二連目にあるように思われます。
ここでは、メールを送ったときに心に浮かばなかったことに思いをむけています。

「なんにも伝えなきゃいけないこと 、てない/、てじつは/しあわせなのかもしんない」ことです。

「反省」にはおよばない「日々のふりかえり」が自分の行動に対する疑問を投げかけることが、その行動の中にある自分自身を見つけてくれるのだなと驚かされます。「、」を使ってゆっくりとした間を作っていることがとても興味深いです。

日常の中にはまだまだいいことがあるのだなと心があたたかくなります。





作者について




白井明大さんは1970年生まれの詩人です。
コピーライターの仕事をしつつ詩を書かれています。
彼の書かれたコピーを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ホームページ「無名小説」にて詩を発表されています
>> 無名小説


最近はサルビアのセキユリヲさんと一緒に本を作られています。
「季刊サルビア」やサルビアの発行しているメールマガジン「サルビア通信」でも白井さんの作品が読むことができるのでよかったら見てください。

>> サルビア




今後行われる主な詩のイベント




●3月13日 同行二人 Dogyo-Ninin A POETRY READING SHOWCASE

http://kawaguchitakeshi.blogspot.com/2010/02/poetry-reading-showcase.html

場所:そら庵(清澄白河)

下北沢の書店Ficctionessで詩の教室を主催されているカワグチタケシさんと、
東京の朗読シーンで勇名をとどろかせている村田活彦さんによる詩のライブです。
隅田川の川辺にあるあたたかいお店でのライブです。

○3月14日13:30~ The Poetry With Noname
場所:あきた文学資料館1F(秋田市)

秋田県秋田市で奇数月の第二日曜日に行われている朗読会です。

●3月21日 はっとりんのポエトリー劇場
場所:Ben's Cafe(高田馬場駅徒歩5分)

1990年代から続く日本でもっとも歴史ある朗読会です。


★3月27日 千葉詩亭 第参回
場所:WiCANアートセンター(千葉駅徒歩7分)
Open16:00/Start17:00 300円


わたくしイダヅカマコトと大島健夫さんが主宰するオープンマイクの朗読会です。
千葉で行われているただ唯一のオープンな朗読会です。よかったらおこしください。

前回の様子はこちらをご覧ください
レポートその1
レポートその2



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タグ : 白井明大 くさまくら

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