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詩の合評会に行きました 

2008.07.15 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

7月11日に千石まで、合評会に行きました。

日本で一番クロスオーバーで、しかものよみ方が優しい合評会はありませんでした。
ただ、を読み、それに対して自分の意見を述べ合い、あっという間に10時を過ぎました。
そしてゲストの朗読があっておしまい。非常にシンプルでした。

次回は8月の9日に行われます。午後18時半から。
場所は千石にある千石空房というアートスペースで行われます。古い日本家屋を改造して作られた落ち着いたたたずまいのお店で、日陰の多いお店の中で紙粘土細工などとたわむれると心がなごみます。

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今回の合評会がなごやかに進んだのは参加者がただを書くだけではなく、多彩な文章の種類で活動されているからに違いありませんでした。

主催者は、お笑いの映像作家、どぶねずみ男さん。吉本興業などの台本を作られていたって聞いたことがあります。
講師は3人でした。
マンスリーイベントとしては世界一大きなの朗読会を行っている服部剛さん
、短歌俳句を自由にクロスオーバーし、短歌とのコラボレーション詩集も作っている柴田千晶さん
ポエム王子 大村浩一さん(メディアッティ笑タイムという番組の第31回と第32回に出ていたらしい)
でした。

参加した人は7人。
詩の同人誌の主催者もいました。
YSWSというお笑いラップ、詩といった言葉を使った表現なら何でもありのトーナメントで審判も務めた経験のある詩学の最優秀新人だったクロラさん。

朗読のゲストとして、杉田奈央子さんが呼ばれていました。
横浜でGRAM:DBなどのアーティストと一緒にイベントを行ったり、SMショーのあるイベントなどで詩の朗読をされている詩人です。彼女も合評会に参加しました。

もちろん初めて詩の合評会に参加する女性もいらっしゃいました。

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詩の合評会を参加していない人に説明するやり方をすごく考えて分からなくなりました。
形式は参加者が持ち寄った詩について感想やアドバイスを述べ合う会なのです。

ですが、こういう会に行ったときの効用を書くのが難しくて考え込みました。
例えば

見せた詩に感想がもらえるよ!
って言われても
「すごい酷いことを言われたらどうしよう」となったり
「詩の感想なんてつけられるの?」
「的外れなこと言う人いるよね」
といわれてしまうと私も納得してしまうからです。

私も酷いことは言われたくないです。
どれくらい嫌かというと、合評会に行くときに自分の詩を熟読します想定される酷い言葉を考えて、「この部分でひどいことを言う人なら大丈夫」と言い聞かせているくらいです。

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ただ、詩を人に見せて言葉を貰うことで二つのことが分かるのです
一つ目は自分がどんな詩を書きたいかが分かることです。

例えば「大きな木」という言葉の入った詩で、
「木についての描写を書き込んだ方がいい。『大きな木』じゃなくて、どれくらい大きいかが分かった方がいい」という言葉を言われたとします。

そのときに詩を書いた人が言われたとおりに「ジャイアント馬場が3人がかりで囲めるほど太い木」にしたとき、果たして自分の言いたかったことが言えるかどうかという疑問が出ます。

ましてや、自分が「チンパンジーが力いっぱい飛んでようやく端から端に飛び移れるほど大きな枝ぶり」とあっさり書けてしまうようなことになったとき、それは自分のやりたいことかとまた疑問がでます。

これについての答えは「そのとおり」と「ちがう」のどちらでもいいんです。
でも、答えが出て、ほかの人の詩をよんだり、木について調べるとき、または新しく別の詩を書くときに自分がどういう詩の表現をしたいかがはっきりすると思うのです。
もちろん、ほかの人がほかの人の詩についていう発言を聞いても

二つ目はほかの人の詩の書き方や評価が分かることです。

先ほどの「大きな木」の例の続きでいきます。
別の人の書いた恋人についての詩についても「恋人の顔が分かるような詩にしてほしい」と言うような言葉を言われたたら、この人は描写を大切にしようとする人なのだなとわかります。人を見て詩を考えるという楽しさが生まれます。

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上で上げた効用を説明するために、大村浩一さんの詩「窓紅」を例に挙げたいと思います。

この詩について、
爪に食い込んだ髪

という部分がいいという話が出ました。
普通は「指」に食い込むと書くはずなのに「爪」に食い込むという描写の芸が細かくて好きというお話を柴田さんがされました。

詩の構成にも目が行き
初めの
洋介のなかに
空洞が巣喰いはじめた


仕事をしてさえいれば(以下略)

について、蛾兆ボルカさん(同人誌の主催者)は「洋介の存在感が強く出ているから好き」という発言をされました。
杉田奈央子さんも「一番初めの2行でどこか深いところへ降下させてくれると期待できた」とおっしゃっていました。
私は、ここの部分について「空洞が巣喰う」というのはありがちだなと思われるのではないかと思いました。


また、2回繰り返される
仕事をしてさえいれば
誰とも話をしないで済んだ
忘れたいものばかりがあって
日々をやり過ごすうち
世界そのものをやり過ごしてしまった

という節についても討論がありました。
柴田さんが「不用意」ではないかとおっしゃるのに対して
クロラさんがこの節が「歌で言うサビ」であり、「詩のキャッチコピー」にあたる部分だということを述べてました。
そして、この部分があることによって「キャッチーに読めたりや詩に入りやすくなる」のではないかとおっしゃりました。
すると、柴田さんは更に「洋介のキャラクターの顔が浮かぶ必要がある」ということをおっしゃっていました。
私はここは全面的に柴田さんに同意していたのでした。もしもここでキャッチーさを出したとして、

他にも「空きCHの砂嵐」という風に、ノイズを砂嵐で表すのがいいというお話などが出ました。

ひとしきり感想が述べられた後、作者の大村さんから「自分の生活が洋介みたいにきつい時期があり、これ以上暗い形では書けなかった」というお話が述べられ、大村さんは性格の底の部分からして本当に明るい人なのだなと思いました。

実は私はこの詩の感想を聞きながらずっと、一番最後の節を頭に持ってこれないかと思っていました。今詩を見たら、初めの2節をなくして、ほかはこのままでもいいのかなと思っています。ここまで読まれた皆さんはこの詩についてどう思われたのか気になります。

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朗読の時間では杉田さんがクロラくんの詩を朗読されていました。
彼女が友人でいてよかったなと思うくらいいい朗読で優しい声がくっと心のすみに突き刺さるものでした。

来月は次回は8月の9日に行われます。午後18時半から。
場所は千石にある千石空房というアートスペースで行われます。古い日本家屋を改造して作られた落ち着いたたたずまいのお店で、日陰の多いお店の中で紙粘土細工などとたわむれると心がなごみます。

朗読のゲストには馬野幹さんが出ます。
MSCのMC KANや、降神の志人、なのるなもない、そしてタカツキですら成し遂げられなかった偉業、Shinjuku Spoken Words Slamの第二回グランドチャンピオントーナメント。
日本最大の詩のイベント「ウエノポエトリカンジャム」や70人が参加した「鳥取砂丘の中心で詩を叫ぶ」の主催者です。

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タグ : レポート 勉強会 合評

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