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おもてなしの精神に満ちた『おもてなしの経営学』 

2008.09.26 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書 55)おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書 55)
(2008/03/10)
中島 聡

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Windows95、Internet Explorer3.0のユーザーインターフェース部分の多くを設計された中島聡さんの著書です。

今までのASCIIの連載記事やブログ「Life is beautiful」の記事。
そして、2chのひろゆきさん、Microsoft日本法人の元社長の古川亨さん、そしてはてなの梅田望夫さんとの対談を掲載しています。



「おもてなし」、はユーザーエクスペリエンスの訳語だそう。
ディズニーランドのようにアトラクションで勝負するのではなく、
その場所にいるお客様が体験すること全てが造りだすものを売るということです。

ご本人のブログでは「おもてなし」が現代用語の基礎知識に!リッツカールトンのおもてなしで紹介しているアイデアです。

この本は内容の多様さ、オフレコの話の多さ、文章の読みやすさ。
そして対談の豪華さといい、すべてにおいておもてなしに満ちています。



 この本のコラムの部分で何度も強調されていることは、物を作ることとビジネスの結びつきです。
 かつて、Microsoftでビル・ゲイツと同じ発想のできる200人の「ゲイツクローン」の面目躍如といったところでしょうか。

 例えばお客様の都合を無視してものを作る人が自分勝手に行動をすること。
 ご本人のブログでも、床屋の満足で批判されています。
そのほかにもGUIを初めて作ったにもかかわらず、MicrosoftやAppleに成果をさらわれたゼロックスに対するコメントは非常に痛烈です。
「たとえビジネスとしては成功させることができなかったとしても、業界の人たちはGUIを発明したのはゼロックスの研究者だと知っているからいいのだ」という見方もあるかもしれないが、私は株式会社のあり方としては間違っていると思う。せっかく自分の会社の研究者が発明したものをビジネスに結び付けられなかった当時のゼロックスの経営者は、株主への責任を果たしていない。


他にも、中島さんの提案に反してビル・ゲイツがMicrosoft Officeをネットワーク化しなかったことへの考察も淡々と書かれています。




対談でも中島さんのおもてなしの精神は開かれています。
一つは読者に。そしてもう一つは対談の相手に対してです。

古川亨さんとの対談では、youtubeの開発者のスティーブ・チェンさんに対する古川亨さんのインタビューの中身が語られています。
グーグルに買収されて良かった点を答えるスティーブ・チェンさんの言葉は心に沁みてしまいます。
 グーグル傘下に入って何が良かったかと彼(スティーブ・チェン youtubeを作った人)に尋ねたら、まずは企業として潤って、さらなる飛躍にお金を回せるようになったこと、世界各国に展開してそれぞれの国でのリクエストに答えられるようになったことだと。でも一番変わったのは一生懸命頑張っているスタッフたちに対して、それまでトイレは一つだけで男女共用、食事は安物ピザの出前でしのいでもらっていたのが、男女別のトイレをチャント用意してあげられて、夜食で出すご飯の品質がぐっと向上したことだ-そう言っていたんだ。この話を聞いたとき、チームワークを普段から大事にして、お金が入ったら美味しいものを食べさせたいという、昔のアスキーにも通じる原点を思い出したよね。


ほかにもひろゆきさんとの対談では、定時で帰るMicrosoft社員に苛立つ元社員の中島さんと、仕事をせずともお金を稼げるMicrosoftの仕組みを擁護するひろゆきさんの掛け合いも面白いし、グーグルの今を語る梅田さんの語りも非常に興味深く、中島さんの対談者としての手腕がわかります。

IT業界の人に限らず、自分で物を作る人全てが一度眼を通して、
それから自分の物の売り方を見直して欲しいと思う本です。



最後に、Windows95の開発のときの驚きのエピソードを紹介したいと思います。
Windows3.1から95に変わったときは本当に衝撃的でしたが、このWindows95開発の際のミッションステートメントの話を聞くと、簡潔さの効用を感じずに入られません。
「僕らが何を作ろうとしているのか」をわずか1ページの文章にまとめて、3年の間それをバイブルとして全員が一丸となって働いた。日々様々な決断を下さなければならなかったエンジニアの一人として、「ウインドウズ3.1と99.99パーセント互換」「統合されたデスクトップシェル」など明確なゴールが箇条書きにされた、たった一枚の紙が非常に役立ったことをよく覚えている



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