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創造は破壊の繰り返しだと教えてくれる『知的創造のヒント』 

2008.10.11 この記事をクリップ! このエントリーをはてなブックマークに追加

知的創造のヒント (ちくま学芸文庫 ト 10-2)知的創造のヒント (ちくま学芸文庫 ト 10-2)
(2008/10/08)
外山 滋比古

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思考の整理学』でも知られている外山滋比古さんによる、ものの考え方を語った一冊。
講談社現代新書で長らく品切れになっていてちくま学術文庫で復刊されました

「考えの種子はしばらくそっと寝かせておく」ことや、比ゆを使って物を考えること。
幅広い交友関係を持つこと、ノートは少なめに書くことや、手帖のメモを厳選した「メタ・ノート」、「メタ・メタノート」をつくることなど、実用的なヒントがいくつも書かれています。

しかし、今回再読してとても頷いてしまったのは、創造というのが、「破壊と生産のくりかえし」だということでした。


例えば、スタイルをつくることとこわすことを同じ見開きで解説されていること。

文章を作るときは「人の文章を真似ること」から始めてます。
まがりなりにもスタイルができると「それまでは書けなかったような事」が書けるようになります。
そしてだんだん作ったスタイルでは書けないことができてきます。
あるスタイルでものが書けるようになること。そしてそのスタイルを固めることがそのまま、新しい飛躍を止めてしまいます。

作家が意図的にスタイルを変えることがあるのは、このマンネリズムを酒、スタイルの陰になっているところに日を当てようとするからにほかならない。新しいスタイルによると、新しい世界が拓かれる。スタイルを確立することは生易しいことではないが、しっかり固まってしまったスタイルはあまり大きな飛躍や発見を約束しない。むしろ、スタイルを模索しているときに思いがけないことを見つけるものである。


そして、最後に、スタイルそのものが一番の「老化の原因」になるといわれると、私は背を正さずにいられません。
スタイルがなくてはものは書けない。本当には考えることもできない。しかし、いったんできてしまったスタイルは、なるべく速く壊さなくては危険である。スタイルによる自家中毒は、精神にとって、もっともおそろしい老化の原因になるからである。





他にも忘れることについての考え方も参考になります。
関心が英語ではインタレスト(interest)であること、そして「インタレストというのは利害関係のあること」を引いてきます。
何かに関心を持つということは、それと利害関係を持つことになって、精神の自由はそれだけ制約される。いろいろな知識を持っているというのは、さまざまな利害関係でがんじがらめになっていることを意味する。そうした頭脳では自由奔放なことを考えるのは困難であろう。

 そして、関心を持つと「ものがあるべきように見えないで、あって欲しいと思う形をとる」ので、忘却によって、関心の利害関係からはなれることを求めています。
 関心を寄せつつ、関心から自由になること。この二つをあわせもつことを求めているということが大切だととかれています。
 アメリカの女流作家の「ひとつだけでは多すぎる。ひとつだけではそれがすべてを独占してしまう」という発言もかんがえさせてくれます。



外山さんをライフハックの先取りとして考えられているLifehacking.jpでも復刊を喜んでらっしゃいましたが、ここでは、「全編を通して知的創造への真摯さがみなぎっていた」ことに感激されています。同じ本でも違う感じで読まれていてとても参考になります。


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テーマ : 自己啓発 - ジャンル : ビジネス

タグ : 書評 ライフハック 自己啓発

コメント

 

そして、関心を持つと「ものがあるべきように見えないで、あって欲しいと思う形をとる」ので、忘却によって、関心の利害関係からはなれることを求めています。
 
研究者の研究においてもそうですね.なまじ先入観というか知識があると,得られた実験結果に対してもバイアスのかかった考察をしてしまいがちです.さすが外山滋比古さんだと思います.

 ところで…先日リンクしていただいたのですが,こちらのブログでのリンク名が「無辺光」でなく「書辺光」になっておりまして,お時間のあるときに直していただけると幸いです.

 ではこれからもよろしくお願いします.

 

すいません。
あとでPCが使える環境になりしだい訂正します

外山さんは簡単にむつかしいことを書かれているとおもいます。
きっと実践して始めて分かることが多いから書く部分はやさしく見えるのかなと思います

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